逗子整体院ブログ
頭痛の原因になる筋肉は何?(緊張型頭痛Vol.3)
更新
原因として多いのが首肩の筋肉です。
首肩の筋肉は頭を支えるという「物理的ストレス」と脳に近いことで受けやすい「精神的ストレス」の2つのストレスに晒されているため、負担がかかりやすく緊張しやすいです。
頭痛の原因になりやすい3つの筋肉
- 僧帽筋(そうぼうきん)
- 板状筋(ばんじょうきん)
- 胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)
僧帽筋(そうぼうきん)

頭痛の原因となるのが僧帽筋の上部です。
僧帽筋は後頭骨から肩甲骨に覆いかぶさるようにして、背面に着いています。
上部は首の後ろについているのですが、比較的薄く首の動きに関してはあまり関与していません。
僧帽筋の上部の筋肉は「肩甲骨を上に持ちあげる」、「肩甲骨が下に引っ張られないように位置を固定する」役割があります。
背中を丸めた不良姿勢は楽なように感じますが、僧帽筋はリラックスできていません。
猫背では背中が丸まり、肩が前方に移動することにより、肩甲骨は外側に引っ張られます。
この外にいこうとする肩甲骨の位置を固定するために、僧帽筋が緊張します。
板状筋(ばんじょうきん)

板状筋は僧帽筋の下層にあり、頭板状筋と頚板状筋があります。
機能は、顔を上に向ける動作「頚椎の伸展」で最も働く筋肉で、頭を横に倒す「側屈」、後ろに振り向く動作「回旋」でも働きます。
メインの動作は「頚椎の伸展」です。
背中を丸めた不良姿勢では前側に移動した頭が下に落ちないよう、位置を固定させるために板状筋に負担がかかります。
胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)

首を回した時に浮き出る筋肉です。
下を向く動作「頚椎の屈曲」、頭を横に倒す「側屈」、後ろに振り向く動作「回旋」でも働きます。
側屈と回旋は先に紹介した板状筋と協力して行います。
頚椎の屈曲で使われるので、背中を丸めた不良姿勢では下を向きに縮んだ状態になります。
板状筋が頚椎の「伸展」胸鎖乳突筋が「屈曲」という反対の働きをします。
この正反対の働きをする2つの筋肉が両方同時に働くことで、頭部の位置を安定させる役割があります。
まとめ
首には「頭を支える安定性」と「視覚や聴覚などの情報を得るための俊敏な可動性」という相反する役割が求められます。また、頭と胴体をつなぐ重要な器官が通っているため、それらを守るという大事な役割もあります。
今回は頭痛の原因になりやすい首肩の筋肉を3つ紹介しました。
緊張型頭痛は筋肉の緊張によって引き起こされますが、それぞれの筋肉によって頭痛が出る箇所に違いがあります。
次回は、今回紹介した3つの首肩の筋肉の緊張により、頭のどの部分に痛みがでるかについてまとめます。
逗子整体院 崎浜
逗子整体院ブログ新着記事一覧
- 頭痛を引き起こす2大誘因⁉(緊張型頭痛 Vol.2)
- 今回は緊張型頭痛を引き起こす誘因についてです。緊張型頭痛の痛み、筋肉の緊張から頭痛を起こすまでの道のりについては(緊張型頭痛Vol.1)にまとめましたので、気になる方はそちらもご覧...
- 2023年04月30日 更新
- 肩こりが頭痛の原因!(緊張型頭痛 Vol.1)
- 今回は慢性頭痛の中で最も多い緊張型頭痛です。緊張型頭痛は別名:筋収縮性頭痛ともよばれています。頭や首肩の筋肉の緊張が原因で起きる頭痛です。シンプルに言うと頭痛の原因は「首肩こり」で...
- 2023年02月14日 更新
- 3種類の慢性頭痛(頭痛Vol.2)
- 頭痛には、何らかの原因はあるものの病気が原因ではない1次性頭痛と、病気が原因で起こる2次性頭痛があります。2次性頭痛の中には脳の疾患など、場合によっては命に関わるものがあります。そ...
- 2022年12月18日 更新
- 危険な頭痛を見分けよう!(頭痛Vol.1)
- 朝からだらだら続く頭痛。仕事に集中できない、家事が進まない、趣味に熱中できない…。本当に頭痛はつらいですよね。まずは自分の頭痛が、危険なものではないか理解することが大...
- 2022年06月21日 更新
- つらい肩こり◎引き起こす誘因とは
- 肩こりとはいったいどういう状態をいうのでしょうか?肩こりは首肩周りの筋肉の虚血性疼痛と考えられます。虚血性疼痛とは「血のめぐりが悪いことによってでる痛み」のことです。「何らかの原因...
- 2022年04月15日 更新