今回は慢性頭痛の中で最も多い緊張型頭痛です。
緊張型頭痛は別名:筋収縮性頭痛ともよばれています。
頭や首肩の筋肉の緊張が原因で起きる頭痛です。
緊張型頭痛の原因は「肩こり」です。
緊張型頭痛の痛み
痛みは「ズーン」と重たい鈍痛です。片頭痛のように「ズキズキ」と脈を打つタイプの痛みではありません。
「頭に石を載せられてるような」
「きつく鉢巻をしているような」
「帽子をかぶせられているような」と表現されることもあります。
辛さはあるものの比較的我慢できるくらいの痛みでダラダラと続くこともあります。
痛みへの道は3パターン
緊張型頭痛が起きるまでの道は3つのパターンが考えられます。
- 頭の側頭部や後頭部に付着している筋肉の緊張状態が続き、血行不良により頭痛が起こる。
- 首や肩の筋肉の緊張が続くと硬結と呼ばれるしこり(こり)が発生。そのしこりは酷くなると、その部位以外の離れた所(頭)に痛みを飛ばす。その「痛みを離れた箇所に飛ばす筋肉のしこり」のことをTP(トリガーポイント)と呼ぶ。
- 後頭部には大後頭神経が走っている。その神経は肩を広くおおう僧帽筋を突き抜けて、後頭部に付着。そのため僧帽筋の緊張が続くと、そこを通る大後頭神経が圧迫されて支配領域の後頭部に痛みが起こる。
緊張型頭痛までのパターンを3つ挙げましたが、共通する点は首や肩の「筋肉の緊張によって起こる」ということです。
ではなぜ首や肩の筋肉は頭痛を引き起こすまでに、緊張してしまうのでしょうか?
次回、(緊張型頭痛Vol.2)では緊張型頭痛の原因となっている首や肩の筋肉が緊張する要因についてまとめます