緊張型頭痛は筋肉の緊張によって引き起こされます。
原因として多いのが首肩の筋肉です。
首肩の筋肉は頭を支えるという「物理的ストレス」と脳に近いことで受けやすい「精神的ストレス」の2つのストレスに晒されているため、負担がかかりやすく緊張しやすいです。
頭痛の原因になりやすい3つの筋肉
- 僧帽筋(そうぼうきん)
- 板状筋(ばんじょうきん)
- 胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)
僧帽筋(そうぼうきん)

頭痛の原因となるのが僧帽筋の上部です。
僧帽筋は後頭骨から肩甲骨に覆いかぶさるようにして、背面に着いています。
上部は首の後ろについているのですが、比較的薄く首の動きに関してはあまり関与していません。
僧帽筋の上部の筋肉は「肩甲骨を上に持ちあげる」、「肩甲骨が下に引っ張られないように位置を固定する」役割があります。
背中を丸めた不良姿勢は楽なように感じますが、僧帽筋はリラックスできていません猫背では背中が丸まり、肩が前方に移動することにより、肩甲骨は外側に引っ張られます。
この外にいこうとする肩甲骨の位置を固定するために、僧帽筋が緊張します。
板状筋(ばんじょうきん)

板状筋は僧帽筋の下層にあり、頭板状筋と頚板状筋があります。
機能は、顔を上に向ける動作「頚椎の伸展」で最も働く筋肉で、頭を横に倒す「側屈」、後ろに振り向く動作「回旋」でも働きます。
メインの動作は「頚椎の伸展」です。
背中を丸めた不良姿勢では前側に移動した頭が下に落ちないよう、位置を固定させるために板状筋に負担がかかります。
胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)

首を回した時に浮き出る筋肉です。
下を向く動作「頚椎の屈曲」、頭を横に倒す「側屈」、後ろに振り向く動作「回旋」でも働きます。
側屈と回旋は先に紹介した板状筋と協力して行います。
頚椎の屈曲で使われるので、背中を丸めた不良姿勢では下を向きに縮んだ状態になります。
板状筋が頚椎の「伸展」胸鎖乳突筋が「屈曲」という反対の働きをします。
この正反対の働きをする2つの筋肉が両方同時に働くことで、頭部の位置を安定させる役割があります。
終わりに
首には視覚からの情報を得るための動く「敏捷性」と頭を支える「安定性」という相反する役割が求められます。
その役割の「動くこと」と「姿勢を維持すること」を行うのが首の筋肉です。
次回はその首・肩の筋肉の緊張によってなぜ頭痛が起きるのか、頭痛のメカニズムについてまとめます。